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VPSサーバーって、何それ?おいしいの?

VPSって何なんだよ!

VPSとは、virtual private server(バーチャル・プライベート・サーバー)の略です。
日本語だと、仮想専用サーバーという意味ですね。

だから「VPSサーバー」というと、バーチャル・プライベート・サーバー・サーバーになるのですが...よく仮想化技術のことをVPS、サーバーのことをVPSサーバーという使い分けをされてるので、ここでは慣例に従って書きます ^^;

このVPSという技術を使うと1台のサーバー機しか動かしていないのに、複数台のサーバーが動いているように見せることができます。

VPSサーバーをレンタルすると、仮想的に作られたサーバーのうちの1台が、あなただけの専用サーバーになるのです。

でも、本当の専用サーバーではない点に注意してくださいね。
あくまで【仮想】でしかないので、数人の人と同じサーバー機を共有することになります。回線やCPUなどの物理的なものは複数人で一緒に使ってる事を覚えておきましょう。
本当は、VPSサーバーもまた共用サーバーの一種なのです。

(注※ただし紛らわしいので、ここではVPSを使っていない一般的なレンタルサーバーを「共用サーバー」、VPSを使って仮想化されたサーバーを「VPSサーバー」と呼んでいます。)

共用サーバーとVPSサーバーと専用サーバーの違い

まずは、共用サーバーとVPSサーバー、専用サーバーのそれぞれの違いをざっくり理解していきましょう!要点だけ押さえておくと、簡単に分かりますよ♪

共用サーバーとは?

共用サーバーとは、よく「レンタルサーバー」なんて呼ばれているものの事です。
一台のサーバー機をたくさんの人で共用して使うことからこのように呼ばれています。

共用サーバーでは、下図のようにサーバー内でユーザーが独占的に使うことができるのはHDD(ハードディスク)だけになっています。
従って、自分仕様にサーバー機能を追加したり、バージョンアップしたりといったことはできません

共用サーバーの特徴

共用サーバーは一番安く借りることができます。月々に直すと150~300円程度の共用サーバーや、中には無料のところもあります。
機能面でもそう悪くなく、一般的に使うサーバー機能は標準搭載されています。普通のホームページを作りたい時などは共用サーバーでもいいと思います。

VPSサーバーとは?

VPSサーバーの場合、共用サーバーに比べて随分自由が効きやすくなっています。

図のように、OS・アプリケーション・HDDを各ユーザーが独占して使うことができます。 従って、サーバー機能を追加して、スワップメモリを調節して、OSをアップデートして...と、自分で好き勝手に改良することができるのです。

しかし、CPUや回線、メモリーなどのサーバーリソースは完全には自分のものにはなりません。仮想上は専用サーバーのように見えても、実際には1台のサーバー機をみんなで使っていることに変わりないのですから。メモリは一応分かれていますが、あくまで割り当てられているというだけなので注意です。
また、メモリーを差し込んだり、ハードディスクを増やしたりといったサーバー機に関わるメンテナンスもできません。

ここで注意したいのは、OSについて。下図のOSのところに「ホストOS」「ゲストOS」と書いてありますね?
実はこれがVPSの仕組みなんです。「ホストOS」の上で各「ゲストOS」を動かしてサーバー用途に使う仕組みを、VPSと言うんです。
サーバー機で実際に動作しているのは、「ホストOS」の方です。みなさんが今使っているパソコンのOSのようなものですね。VPSサーバーの場合は、たいていLinuxが使われています。
「ゲストOS」は「ホストOS」のソフト上で動作する仮想的なOSのことです。実際にサーバー機にインストールするのではなく、「ホストOS」上のソフトの中にインストールしてあります。

VPSサーバーの特徴

VPSサーバーの値段は、一般に共用サーバーよりは少し高めになります。
とはいえ、月に千円くらいでレンタルできるところもあるので、高校生のお小遣いでも借りれてしまうレベルですね。
この価格の安さと自由度の高さがVPSが人気の秘訣だと言えるでしょう。

専用サーバーとは?

専用サーバーとは、読んで時のごとく「丸々一台のサーバー機を全部借りてしまう」ことです。

当然ながらサーバーリソースもOSもアプリケーションも、何もかもがあなたのものです。どんなOSを入れようが、どんなアプリケーションを入れようが、どれだけ回線を使おうが何でもアリです。

データセンターに行けば、あなたのサーバー機を見せてもらえるサーバー会社もあります。また、専用機なのでサーバー機にメモリーを差し込むことも、HDDを増設することも大抵できます。まさに王様気分なのが専用サーバーだと言えるでしょう。

専用サーバーの特徴

専用サーバーの価格は、当然ながら高いです。
安くても月に1万円程度はかかるでしょう。
サーバーの構築が自分でできない場合には、サーバー管理費もかかるので相当の額は覚悟しなければいけません。
もっとも、よほどアクセスを集める会社や独自の大規模ネットワークシステムでも構築しない限り、専用サーバーほどの機能は必要ない場合が多いものです。

VPSサーバーと共用サーバーは何が違うの?

次に、一般的に言われる共用サーバー(レンタルサーバー)とVPSサーバーの違いを細かくみてみましょう。

一番大きな特徴として、VPSサーバーは仮想的に専用サーバーのように使うことができます。

例えば、レンタルサーバーだとサーバー内にインストールされていない言語は基本的に使えませんよね?
JavaやPython、RubyOnRailsなどは、使えない共用サーバーの方が多いと思います。
PHPやMySQLのバージョンや設定で困った経験のある方も多いはずです。

これは共用サーバーの場合、たくさんの人が同じサーバー機を使っているため、それぞれのユーザーが自分専用の環境を作るわけにはいかないために起こるのです。

一方、VPSサーバーの場合、仮想的に作られた専用サーバーなので、サーバーの機能全てを自分で構築することができます。
足りないソフトがあれば自分でインストールしてしまえばいいですし、設定が気に入らなければ自分で書き換えてしまえばいいのです。
この好き勝手にサーバーを構築できる自由度こそがVPS最大の魅力だと言えるでしょう。

その他には、VPSは共用サーバーに比べて一台当りのユーザー数が少ないので、他のユーザーによるリソースの消費が自分のサイトに影響を与えることが少ないんです。簡単に言うと、混雑していないから使い勝手がいいんですね。

また、VPSサーバーの場合は一人当りが利用できるサーバーリソース(HDD、メモリ、CPU、回線など)の上限が決まっている場合が多いので、複数人で同じサーバー機を使っていても他のユーザーから影響を受けにくくなっています。

専用サーバーに比べてVPSサーバーはお得?!

前述のように、VPSサーバーは【仮想的な】専用サーバーです。

あくまで仮想的なサーバーなので、専用サーバーに比べてセキュリティ面で劣りますし、サーバーリソースが全部自分のものにはなりません。
共用サーバーに比べればVPSの方がいいですが、専用サーバーに比べるとVPSが劣るのは確かです。
共用サーバー < VPSサーバー < 専用サーバー
の順ですね!

VPSサーバーは専用サーバーに劣るとはいえ、運用に十分なセキュリティは確保されていますし、滅多な事でそのセキュリティを突破されるとは思えません。またリソースが全部利用できないとは言え、よほどの巨大サイトでない限り、十分に運用可能な速度を出すことができます。
そして何より、VPSサーバーは専用サーバーより圧倒的に安いのです!!

価格・スペック・自由度・セキュリティの比較表

 価格スペック自由度セキュリティ
共用サーバー 安い
VPSサーバー 比較的安い
専用サーバー 高い

セキュリティの項目はサーバー管理者が共に最適な運用をしたと仮定した場合、セキュリティ・ホールが発生する可能性の高さを表します。共用サーバーでも十分なセキュリティは確保されていますので、誤解ないようにお願いします。

例えば「さくらインターネット」の場合、専用サーバーの一番安いプランでも初期費用79,800円+月額8,000円はかかります。それがVPSサーバーでは初期費用0円、月額980円で済むのです。容量やスペックが違うとは言え、この違いは見逃せませんよね?w

余程のサイトじゃなければ、専用サーバー程のスペックはいりません。ちょっと重たいソフトを動かす場合でも、VPSサーバーの上位プランで十分だと思います。

VPSサーバーってどうやって動いてるの?

VPSサーバーをイメージするには、まず「VMWare」や「Virtual PC」、「VirtubalBox」などの仮想化ソフト(仮想化エンジン)を使ってみるのがいいと思います。
おすすめはVirtubalBoxです。無料だし、windowsでもMacでもLinuxでも簡単にインストールできるのですぐ試せますよ!使った事がない方は、今スグ試しましょう!

VirtubalBox:
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads/

これらの仮想化ソフトを起動すると、普段使っているOS上(ホストOS)で仮想化エンジンが動作して、仮想化エンジン上でまた別のOS(ゲストOS)を動かすことができます。これが仮想化です。
この仮想化をサーバー機でいくつも動作させているのがVPSサーバーだと考えてください。

実際のVPSサーバーの場合では、ホストOSはLinuxが多いです。仮想化エンジンはXen、KVM、OpenVZ(virtuozzo)が多いですね。

ちなみに、この仮想化エンジンの違いによって、VPSサーバーの特性に違いが出るので注意が必要です。
例えば、サーバー機のメモリー不足を補うためにスワップ領域を使いたい場合、OpenVZ(virtuozzo)だとスワップが使えません。swaponを打ってもエラーが出るだけです。virtuozzoはハードウェア制御系のコマンドが使えなくなっているので、NTPコマンドなども使えません。
ざっくり言ってしまえば、OpenVZ(virtuozzo)は大規模サイトに向いてません。

もしあなたのサイトやプログラムが将来的に大規模に拡大する可能性があるなら、躊躇なくXenかKVMを使ったVPSサーバーを選択しましょう!
逆に初心者の方は、OpenVZ(virtuozzo)で色んなソフトがプレインストールされてるサーバーがあるので、そちらがおすすめかもしれませんね。

共用サーバー・VPSサーバー・専用サーバーの違い|まとめ

これまでみてきた、共用サーバー・VPSサーバー・専用サーバーの主な違いを下表にまとめましたので参考にしましょう。

 共用サーバーVPSサーバー専用サーバー
ユーザ権限 HDDのみ ハード以外 完全に専用
コスト 安い 比較的安い 高い
自由度
OS選択 1つのOS 選択肢から選ぶ ※1 どんなOSでもOK
保守・メンテ 管理会社 ユーザー・管理会社 ユーザー・管理会社
構築 管理会社 ユーザー・管理会社 ユーザー・管理会社
スペック
外部影響度 ほぼなし
OSカスタム ╳ ※1
ハードカスタム △ ※2
メリット 価格が安くてそれなりに使える! 自由は高いが価格は安い! 何でもできる!
デメリット 自由度が低い。
他のユーザーからの影響が大きい。
ハード的な自由さはない。 価格が高い。

※1
ほとんどのVPSサーバーではOSは選択方式を取っているが、お名前.com VPS(KVMプラン)の場合は、OSをisoファイルから自由にインストールできる。
※2
ハードカスタムはできないVPSサーバーが多いが、ServersMan VPS・SpeeVer・カゴヤクラウドVPS・WebARENA・ウィンサーバーの5社ではオプションでハードディスクやメモリーの追加が可能。(詳細は一覧表を参照されたし)

この記事のまとめ

  • VPSはバーチャル・プライベート・サーバーのこと。
  • VPSサーバーは仮想的な専用サーバーだから好き勝手に設定&構築できる。
  • VPSサーバーは共用サーバーよりも使い勝手が良くて、同居人から迷惑も受けない。
  • VPSサーバーは専用サーバーよりも圧倒的に安い。
  • VPSサーバーはホストOSの上で動いてる。
  • VPS仮想化エンジンはXen、KVMだとスワップが使えるけど、OpenVZ(virtuozzo)だとダメ
  • 中級~上級者ならVPS仮想化エンジンはXen、KVMで決まり!

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ほんじゃ!